折り込み・3 + 観劇ツアー・3

久しぶりの更新となりました。毎回こんなこと言っている気がします広報の佐藤です。

先日、演鑑演劇部OBの須山裕さん(現役時代は「すやま☆ゆー」として活躍されました)の出演されている舞台に折り込みに行き、また観劇してきました。劇団宇宙キャンパス『紙くさい暮らしの中で…』という舞台です。
観劇参加者は二日に分けて、広報佐藤、照明花岡、役者YJ、演出絹子、宣美小道具ANNA。妙なラインナップですね。各々勉強になるところがあったようです。良かった良かった。

『紙くさい暮らしの中で…』の「紙くさい」とは、舞台となる新聞販売所の様子でしょうか。台詞として特に言及することはなかったのですが、意識して口に出す必要がないくらい染みついている感覚なのだろうなと思います。販売所の壁の黄ばみとか、舞台の細かいところにも(あまり意識はしないのだけれども、)とても手が込んでいる工夫が見られました。

また、この作品は再演作だそうです。前説で説明してくださったのですが、この前説がとても面白い。須山さんが出演しているということで行ったのですが、実はキャストがチーム制なのです。須山さんが出演している「T」チームの前説は、別の「C」チームの役者さんがやっている。初演時に出演した時の話と、今回出演している話を織り交ぜた前説でした。何か良いですね。携帯電話の注意とか事務的な連絡だけでなく、舞台の世界への導入となる感じ。
そういえば昔見た舞台に「事務連絡の後に、『北の国から』の登場人物の物真似をする」前説がありました。『北の国から』がわからない自分にはさっぱりでしたが、客席を和ませていたと記憶しています。

何年も続けてきているからこそできることってあるんだなー、と今回一番思いました。再演するということしかり、劇団「恒例」のオープニングシーン(これを毎回楽しみにされている方もいるらしい)あり。DVDの販売もしていましたしね。ちなみに以前観に行ったヨリミチブランコさんは旗揚げ公演でした。


「新しく何かする」ことと「伝統を作り守る」こと。「その劇団・団体らしさ」は、劇団のブランディング(「この団体は○○だから面白い」的な期待や、「看板」役者の人気から得られる更なる集客)へとつながるのだろうと思います。しかしメンバーが1年ごとに卒業し、新しくメンバーを迎えていくことを考えたとき、いかに団体のブランドは確立できるのか・確立する必要に迫られるのか。

「透明ブランコ」の挑戦は、まだ始まったばかりです。これからこの団体がどうなっていくのか、関わりつつ見守りっていきたい次第です。


補足。今回の小屋「萬劇場」はやはり地下。前に行った「小劇場 楽園」よりは規模が大きく、キャパは126名とのこと。次に行く劇場は地下階か地上階か。どのくらいの規模か。それだけでも楽しみですね。