観劇ツアー・1と2

広報佐藤です。
一昨日、昨日と、折り込みをさせて頂いた団体さんの観劇に行って参りました。


8/20
電気通信大学 劇団パンダデパート『EVER GREEN』

ユリウス・カエサル(制作の人。別名ヴィダルン)と行きました。演鑑演劇部の前回公演『夏の前日』でもお世話になったという東宝舞台衣裳が近くにある、電気通信大学です。
受付で「折り込みさせて頂いた演鑑演劇部の佐藤です」と挨拶し、カエサルも「ユリウス・カエサル」です
、と紹介したら受付の方々の空気が一瞬固まりました。「ブルータス、お前もか!」カエサルは受付の方々に一喝しました。嘘です。
会場はなかなか広い講堂です。入学式なども行われる場所で、「演劇をやるには広すぎる」という印象です。折り込みに行った際に、向こうの方もそんなことを言っておられました。大学の中で公演を打つのは大変です。広さや使い方の勝手とか、運搬の利便さとかはありますが、「演劇(専)用のホール・スタジオ」というのが用意されている大学は一体どれくらいあるのだろうかと思います(それこそ日芸とか、多摩美の映像演劇学科とか、桜美林はありますかね。全部私立ですね)。我々だって実際「展示室」ですよ?
でも、演劇専用でないところを演劇に使うという工夫が見られます。会場づくりの点で、制作のカエサルは色々気づくところがあった模様です。

あと、この大学は男子学生の比率が圧倒的に高いです。自然、その中の演劇団体も男子学生の比率が高まるようです。「男性が多いから、前面にパワーを押し出した感じなのかな?」と思っていたのですが、特別に男性の力を感じるということはなかったですね。
各々見ていくと、舞台はパネル主体で結構おとなしい印象でした。照明は模様入れたりストロボ使ったり色々と遊び心があるなあ、と思いました。高所のバトンから照らしていると、我々のように低い(4m行かないくらい)ところから照らしているのとでは、印象が違いましたね。映像もありました。映像のタイミングがすごく良くて、格好良いオープニングシーンを演出していました。面白かったです。
脚本の内容は、個人的に「何か良い」感じでした。深く突っ込むと物語が成立しなくなりそうな気もあるんですが、そういうの抜きで楽しめましたね。何だろう、割とありそうな・ベタな感じのストーリーな気はしますが、こういうの好きだなーと思いました。

こうして、両者満足して帰路(一人は舞台美術組の買出しの様子を見に学芸大まで)につきました。何だか最近、「自宅(立川)―学芸大(小金井)―電通大(調布)」の自転車による移動に慣れてきてしまったようです。


8/21
ヨリミチブランコ『はっぴぃさん』

演劇の街・下北沢。役者しょこたん、衣装メイクのBUNKOさんと行きました。佐藤は電通大から二日間連続の観劇です。
前にも書きましたが、下北沢っていうのがなかなか面白い街で、

しょこたん「下北沢って何があるんですか?」
さとう「劇場があるよ」

という感じで、目的の小劇場「楽園」まで向かったのですが、途中にある劇場の看板の数にしょこたんもBUNKOさんも驚きの様子でした。
小劇場「楽園」は地下にあるんですね。私もそんなに詳しくはないのですが、いわゆる「小劇場」(どのくらいのサイズをそう呼ぶかは別として)は地下というケースが結構多いのかなと思いました。ちょうど一年前、演鑑演劇部は阿佐ヶ谷の「かもめ座」というところで公演を打ちましたが、そこも地下か一階か微妙な感じのところだったと思います。遮光の関係でしょうか。でも、昔行ったことのある江古田の「ストアハウス」というところは確かビルの4階か5階。こまばアゴラも2階か。
というのは何かというと、入りやすいかどうか、ということが気になったのです。地上階は入りやすくて地下階は入りづらいみたいなことは一概に言えないとは思いますが、「いかに人に来てもらうか」ということを考える立場としては気になるところなのです。
通路も狭いです。しかしながら受付の方は本当に温かい感じでした。

さて、『はっぴぃさん』は絵本原案の脚本です。我々三人はその絵本を知らないもので、開演前に色々予想していたものです。「はっぴぃさん、はっぴぃさん、願いを叶えてください」的な表記から「こっくりさん」の類似みたいに予測するBUNKOさん。怪談『猿の手』の話を始める佐藤。恐怖都市伝説を語り出すしょこたん。『着信アリ』から『リング』まで、開演前の話題は尽きませんでした。「ホラーか?」と思ったところ、実際はとても穏やかなお話でした。疑りすぎです。

内容は普通に面白かったです。普通にというのは、何だか小難しい感じではない面白さがあったということです。4歳児から入場できるのですが、小学校1、2年生くらいのお子さんがいました。その子に聞いたわけではないですが、内容がわからないということはなかったのだろうなと思います。そこが凄い。絵本の妙か、脚本・演出の妙か。約一時間、楽しませていただきました。
あと、衣装や音楽がとても良くできていました。「簡単な手作りのように見えますけど、あれは相当工夫されてますよ」と、しょこたん談。オープニングで歌とダンスがあるのですが、その音楽の色んなアレンジが別シーンでながれます。印象に残る音楽でした。
あと、監視カメラみたいな形の(失礼)照明があって、個人的に気になりました。

こちらも皆さん大満足で帰路につきました。
ちなみに21日は佐藤の誕生日でした。カエサルほど大規模ではないですが、祝って頂きました。